こ、これ副作用だっ!!
お、落ち着くんだ。
ステロイドは必ず副作用がでるって聞いたぞ?
いえいえ、
そんなことはないですよ!
どんなお薬にも必ず副作用がありますが、
指示通り使用していれば決して怖いお薬ではありません。
「副作用に注意して」と言われると、使うことが嫌になりますよね。
実は、
副作用が起こりやすい人には、特徴があります。
1. 副作用が起こりやすい人の特徴
強いランクのステロイド外用薬を使用している
“強め“のステロイド外用薬ほど、副作用は起こりやすくなります。
“強め“のステロイド外用薬を皮膚の吸収が良い部位へ塗布してしまうと、副作用がさらに起こりやすくなるので注意してください。
薬の構造上、皮膚に吸収されやすい形をしており、作用が強いです。
そのため、一般的に皮膚の吸収が悪い部位へ使用されます。
そういえば、「これはすごく強い薬だから顔に使わないように!」って言われた気がする!
吸収率の良い場所については、後ほど記述しています。
‣長期連用でステロイド外用薬を使用している
長い間、同じ部位に塗り続けたほうが副作用は起こりやすくなります。
だからといって塗ったり止めたりしてしまうと、皮膚の症状が治りにくくなってしまう場合があります。
長期連用って何日だよ!!
良い質問です。
『長期連用=2週間以上』
を目安で考えてください。
ただし、
「何日以上使用したら副作用がでてくる」という明確なデータはありません。
ステロイド外用剤の場合は、数日から1週間程度で効果があらわれてきます。
もしも1週間程度で効果の実感を得られなかった場合は、だらだらと使用せずに皮膚科へ受診しましょう。
治療方法を理解して、指示された日数を続けることが大切なんですね。
さすがまなぶくん!その通りです!
治療方法はこちらに記載してありますので参照してください。
‣吸収率の高い部位にお薬を使用している
皮膚の薄いところは吸収が良く、副作用は起こりやすくなります。
例えば、
など、症状部位の吸収率に合わせて薬を選択しています。
腕の吸収率を「1」として図にまとめたので参考にしてください。
首から上やわきの下、陰部はとくに吸収率が高いため、これらの部位へステロイドを塗る場合は皮膚科医または薬剤師へ相談してください。
‣年齢により吸収率が違う
赤ちゃんや子ども、高齢者は、皮膚の「バリア機能」が弱い傾向にあり、皮膚からの吸収率が高いため副作用が出やすくなります。
一般的に赤ちゃんや子どもの場合、”弱め“のステロイド外用薬を使用されます。
ママ~、顔のお薬はやく塗ってよー。
このリンデロンVG軟膏って、調べてみたら”強め”に分類されてるじゃないの💦
症状がひどい場合は”強め”のステロイド外用薬が短期間で使われることがあるので、皮膚科医の指示があった場合のみ使用してください。
2. まとめ
ステロイドは効き目の高いお薬ですが、副作用にも注意しなければなりません。
副作用の早期発見には、以下4つの特徴に注意する必要があります。
上に記述した4つの特徴のいずれかに当てはまる人は、とくに副作用について理解しておきましょう。
どんなお薬にも副作用は必ず存在します。
決して「副作用が起こりやすいので使わないでください」という意味ではありません。
副作用の起こりやすさを理解することで、早いうちから対処でき、安心して治療を続けることができます。
皆さん自身が理解することでより安心してお薬を使用できますので、ぜひ覚えておいてくださいね。
ステロイド外用薬で起こる代表的な副作用はこちらに記載しています。
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